『飲みニケーション』について思うこと🐼

「上司からの飲み会の誘いは断ります」って、『飲みニケーション』を拒否する人が多いらしいですね。

 

これはあくまでオイパンの意見なのですが、上司からの飲みのお誘いって、ふだんコミュニケーションが取りにくい相手と絡める絶好の機会でもあるんですよね。

「飲みでのマナーが〜」とか「上司がキライだから〜」とかの理由で断ってるなら、その人はたぶんその会社では今後うまくいかない可能性が高いと思います。

そもそも「楽しく飲めないから」という理由で断ってるならそれは見当違いで、「あなたとはコミュニケーションを取りません」という固い意思表示にしかならないと思います。

『飲みニケーション』はあくまで上司と部下とのコミュニケーションの一環で、楽しく飲むのが目的ではありません。たぶん多くの人はこの前提から間違っているのでしょう。

なので、上司の機嫌を取るのはやったほうがいいし、お酒が飲めないなら飲めないなりにうまく立ち振る舞わなければなりません。

つまり、「いかに上司を楽しい気分にさせられるか」が鍵になるわけです。

 

なにはともあれ、まずは一回参加してみるべきだと思います。

そこでお酒が飲めないのに強要されたらパワハラで訴えればいいし、他にも何か強要されたらパワハラで訴えればいいのです。

上司もお酒の席では普段の職場での振る舞いと違う可能性だってあります。意外と気遣いができて優しい…かもしれません。

話してみたら実は趣味嗜好が同じで気が合って…みたいなこともあるかもしれません。上司だって人です。お気に入りの相手には態度もゆるくなったり評価も甘くなったりするでしょう。そういった可能性を自らゼロにしてしまうのはもったいないと思います。

 

パンダがかつて声優養成所に通っていたとき、「この業界はまだまだ縦社会で昭和の人間がたくさんいるわけだから、それに合わせて振る舞わないと生き残れない」的なことを聞きました。

声優をキャスティングする側も人間ですから、お気に入りの人を使いたいわけです。態度の悪い人間とは仕事をしたくないわけですね。

これは一般的なビジネスシーンでも同じで、仕事をする上で「能力の高い人間を使う」のと同じように「一緒に働きたいと思えるかどうか」はとても大事になってきます。

とはいえ、それはお友達感覚で対等な関係を築くということではありません。

それぞれ立場があって上下関係があるわけですから、下っ端が「上司が気に入らないから一緒に働きたくない」はただのワガママになってしまいます。『一緒に働く=対等』ではないことに気づけないとこういったただのワガママ人間になってしまうのですね。

 

コミュニケーションのコツは『相手のことを考えられるかどうか』がポイントだと思います。

「自分がこういうことを言ったら相手はどう思うかな?」みたいなことを考えられるかどうか、ということですね。

「会話はキャッチボール」とよく言いますが、自分勝手に相手の取れない豪速球を投げたり、あさっての方向に投げたりしたら当然相手はボールを受け取れず、コミュニケーションが成立しません。

ここでひとつポイントになるのは、『相手が投げやすいように受け手が構える』ことです。

投げる側も、受け手がちゃんと構えてくれないとどう投げていいのかわからなくなります。

つまり、会話において『聞く姿勢』というのが大事になるのです。

「話し上手は聞き上手」とはうまく言ったもので、一方的に話す人よりも話を聞いてくれる人のほうが好かれるわけですね。

想像してみてください。上司と二人で飲みに行って、上司の愚痴やら苦言やらを一方的に聞かされるのと、自分の愚痴やら不満やらを親身になって聞いてくれる上司。あなたはどちらがいいですか?

 

さて、『聞く姿勢』が大事と言いましたが、それは上司も部下もお互い意識すべき点だと思います。

上司は部下から話しかけられやすい雰囲気を作るべきだし、部下も上司が仕事を頼みやすい雰囲気を作るべきだと思います。

こういった関係を築くために『飲みニケーション』が存在する、と考えたら、お誘いを断るのってなんだかもったいないと思いませんか?

 

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